先週末は大阪にあるRUN-WALK Styleさんにてイベントをさせていただきました。今回はRUN-WALK Styleさんに販売してもらっているCBDブランドのrounさんのご協力のもと、イベントを開くことができました。
*CBDとは 正式にはカンナビジオールという名前で、麻(ヘンプ)に含まれる天然成分のひとつです。
関西のランニングメッカ、大阪城公園に近くにお店があります。大阪店はシューズ、ウエア、ランニング小物、サプリメントまであらゆる アイテムが揃うお店です。
ラウンはCBD×植物由来成分で様々なCBD製品を開発しウェルネスに導くライフスタイルブランドです。
今回いただいたテーマは「100マイルの走り方」と題して、トレーニング方法とそのケアについてお話させていただきました。最近100マイルをバンバン走ってるけど、トレーニングはどうしてるの?どうやってコンディショニングしているの?!というRUN-WALK Styleのサチコさんからの疑問に応えるべく、色々な情報をまとめてきました。
関西での宮﨑喜美乃の認知度はいかに...と思っていたのですが、皆さん暖かく迎えてくださり、とても心強くリラックスしてお話させていただきました。
今回はどんなトレーニングをするか、というよりも登山やトレランの研究を知ることでトレーニングすべきポイントが分かるよね、という内容で資料を作成しました。その中の一つを今日はここでも書きたいと思います。
うさぎと亀の法則
登山で一番きつい時を想像してみてください。それはきっと傾斜の急な斜面を登っている時だと思います。この登りについて注目した研究が1991年に私の恩師である鹿屋体育大学の山本先生が発表しました。
山登りに慣れている熟練者と、初心者に同じ山を自由なペースで登山をしてもらった時の心拍数とつらさを比較したものです。富士山の須走口の1100m地点から1960m地点(5合目)まで、20kgの荷物を背負って登ると次のように大きな差が出ました。下のグラフを見てください。
熟練者は小刻みに「立ち休み」をして心拍数が上がり過ぎるのを防いでいるのに対し、初心者は心拍数の上下が激しく、さらに山を登るきつさも両者で全くことなります。
つまり山に慣れていない人ほど頑張り屋さんが多いのです。これを読んでいる貴方はどうですか?普段、山を歩いている時、走っている時の心拍数を振り返ってみてください。心拍数が上がったり下がったりが大きい人は、そこを注意するだけでもっと楽に登れるかもしれませんよ。
私はこれを「うさぎと亀の法則」と呼んでいます。どうしたら亀になれるのか、それを考えるのがトレーニングの楽しさに繋がりますね。イベントでは私が行っている方法をお伝えしましたが、ぜひ自分なりのトレーニング方法を編み出す楽しさを感じてみてください。
痛みを抑えて動かし超回復を促す
100マイルを元気に走るには、これまでの自分の考えを捨てる必要がありました。トレーニングよりもコンディショニングに重点を置き、レース後のダメージ、つまり炎症をどう抑えればいいのか、それを一番に考えました。
レースからの超回復をうまく促すことができれば、パワーアップ間違いなし。その超回復を促す工夫が必要です。
その工夫の一つが最初に名前を出したrounさんのスポーツCBDバームです。湿布すると筋肉痛がかなり楽になるため、高強度のトレーニングやレース後は必ず塗るようになりました。私は昨年のUTMFゴール後の夜、寝返りが打てないほど全身の筋肉痛が酷過ぎたのですが、rounのCBDバームを塗り続けることで、翌朝の筋肉痛は半減しました。レースの3日後にはほぼ筋肉痛が無くなり驚きでした。あんなに酷い筋肉痛だったのに...
すごく楽になるので何故なんだろう?と調べてみると、製品に含まれているCBDの効果として抗炎症作用があるそうです(あくまでCBD自体の物質作用です)。参考先
筋肉痛は、運動によって傷ついた筋線維を修復しようとするときに起こる痛みである、と言われています。炎症反応は、その修復過程で生じ、痛みとして身体に知らせてくれます。
筋肉痛を伴う強度で下り坂運動を行った後の体の反応を追った面白い研究があります。測定した項目は、筋肉痛、血中CK活性量(筋損傷の指標)、膝関節の筋力・可動域の変化です。
事前に短時間の下り坂歩行を行うことで長時間の下り坂歩行後の筋機能低下と筋肉痛は軽減する (前大ら,2013)
筋肉痛、血中CK活性量は運動48時間後に最も数値が高くなり、72時間後も高い値が続きました。一方で膝関節の筋力・可動域においては運動直後に最も低下し、時間の経過に伴い回復しました。それぞれの反応は普通のことなのですが、注目すべきポイントは、筋力と可動域に関しては72時間後にはほぼ運動前と大差のない値に戻ったのです。つまり、痛みと筋力や可動域は比例しなかったという結果でした。
自分の経験談、研究による後押しがあることで、これまで3週間かけて体を回復させていたましたが、身体の動き自体は1週間で回復できる理由が解明しました。
ラウンのCBD商品を使うことで、過度な筋肉痛の痛みが本当に減って普通に歩けるまでの時間がかなり短縮しました。CBD商品は今や日本にもたくさん出ていますので、どれを選んだら良いのか迷いました。色々と私も試してみましたが、ラウンはCBDの配合量や他の成分との組み合わせがヒント見たいです(この辺は私も詳しく分かりませんが)反応には個人差はあるのだと思いますが、慢性的な痛みにも楽になった!という声もたくさん聞くので、体のどこかに痛みがある方はぜひ試してもらいたい商品です。
早期に痛みを抑え、正しいフォームで適度な強度で体を動かすことができれば超回復を促す一つの手段となるはずです。とはいえ筋肉の損傷はしているので、その回復は忘れず別の対策が必要です。実際に、UTMBの2日後にはクライミングに行け、Pirin Ultraの2日後にはサーフィンができました。もちろん軽く動く程度ですが、これまでの体の感覚とは違うことは明らかでした。
ここで一つ注意するべきポイントがあります。筋肉痛といっても運動後数時間から遅くても1週間程度で痛みがなくなる遅発性筋肉痛(一般的な筋肉痛はこの症状)だけでなく、筋や筋膜の断裂や筋挫傷のような障害が原因で生じている場合もあります。その場合は対処が異なるので、そこは勘違いをせず理解していただきたいと思います。
最後には、多くの質問をいただき答えさせていただきました。ランナーあるあるの体のケアについて、は実践を交えて行わせていただいたので、直接会えるイベントならではの内容になったかなと思います。お会いして話せるのは、とても楽しいですね!
rounはRUN-WALK Styleさんに置いてありますので、ぜひ店頭で使用感や香りを試してみてくださいね!
今回大阪は初めてだったので、翌日は大阪城の周りを走ったり、念願の本場たこやきをいただいたり、と楽しませていただきました。また遊びに行けるように私も頑張りたいと思います!
来てくださった皆様!RUN-WALK Styleさん、誠にありがとうございました!
Thank you
RUN-WALK Style http://www.run-walk.jp/
roun https://rounwellness.com/
最後にお知らせです📢
現代を生きるさまざまな世代の女性へ向けてアイテムを展開するEmily Weekさんに「女性とスポーツ」について取材していただきました。ぜひ、こちらもご覧ください。
プロトレイルランナー宮﨑喜美乃さん「女性とスポーツの心地よい関係」
また次のブログも読みたいな、と思ってくれた方は下の画像を押して応援してもらえると嬉しいです!